ニュージーランドでは、山火事の98%が人為的な原因で起こるとされています。山火事は年間を通していつでも起こりうることで、行動一つで結果が変わります。山火事が起こる前、起こっているとき、起こった後に何をすべきかを知りましょう。

火災が起きたら | What to do in a fire

国家緊急事態管理局と民族社会省の協力によって作成された この動画シリーズは地域社会の災害対策をシナリオ別に説明し万一に備えるためのものです

この動画では火災発生時にすべきことについて説明します。

山火事のリスクを減らす

山火事のリスクは郊外に限ったことではありません。近くに植生があり、火花を散らす可能性があれば、どこでも山火事の危険があります。

火事になる前に備えることが大切です。山火事から家屋を守るのに役立つことをしましょう。

山火事のリスクを減らす実践的な手順については、checkitsalright.nz(external link)をご覧ください。

山火事から家屋を守る

ご自宅の建物の周囲は、可能な限り草を短く、緑に保ちましょう。

雨どいやデッキの周辺から枯葉やゴミ、松葉を取り除きましょう。

ご自宅の建物の近くに燃えやすい植物があれば取り除きましょう。これにはバークマルチや、よく似た地面を覆うものなども含まれます。

燃えにくい植物を植えましょう

RAPIDナンバーをお持ちの場合は、ご自宅の敷地の入り口に表示してください。ご自宅への進入路は消防車が通れる幅(幅4m×高さ4m)が必要です。

Helicopter with a monsoon bucket over a large wildfire
Ko e laini matutaki ki Fafo
Fire and Emergency New Zealand logo

Fire and Emergencyウェブサイトで家を屋外の火災から守る方法を学びましょう。

Ko e laini matutaki ki Fafo
Fire and Emergency New Zealand logo

植物の可燃性は火の強さに結びつくため、防火できるか、あるいは家屋の全焼・半焼といった被害が出るかを左右する最も大きな要因の一つとなります。植物の可燃性については、Fire and Emergency New Zealandのウェブサイトでご確認ください。

山火事が起こる前の準備

火を起こしても安全かどうか、火気使用許可が必要かどうかは、checkitsalright.nz(external link)で必ず確認してください。

火花が出るようなことをするときには、十分な防火対策をしましょう。

避難経路を計画しておきましょう。避難経路を計画する時点では、火が来る方向を想定できない場合もありますので、複数の出口を計画することが重要です。

避難ができず、その場に留まらなければならない場合に備えて、植物のない安全ゾーンを知っておきましょう。ご自宅の敷地内、またはお住まいの地域内に留まらなければならない可能性を考えてください。安全ゾーンとは、次のようなものが存在する場所を指します:

  • 広いコンクリートの地面
  • よく手入れされた短い草
  • 大量の水

必要な防災グッズが何かよく考えて、家族全員で防災計画を立てましょう。ペットの避難も忘れずに計画に入れましょう。

情報の入手方法を知っておきましょう。山火事が近づいている場合は、警察・消防隊等が必ず地域に知らせようとします。しかし、公式の警報を発する時間はないかもしれません。お住まいの地域の状況について注意を払うようにしてください。

特に暑い日や風の強い日に煙が見えたり、煙の臭いがしたりした場合は、火が非常に速く広がる可能性があり、危険です。

Ko e laini matutaki ki Loto
Emergency supplies on some pantry shelves

非常時には3日間以上自宅から動けないこともあるため、日常の備蓄品が防災グッズとして役立ちます。必要な物資を明らかにし、防災計画を立てましょう。

Ko e laini matutaki ki Loto
A dog and a cat

飼い主の責任として、ペットや家畜のことも防災計画に含めます。

山火事が起こっているときの対処法

少しでも疑いがあれば、即避難しましょう。

山火事は急速に広がります。山火事の煙や炎が見えて危険を感じた場合は、公式の警報が出るまで待たずに、ただちに避難してください。ご自分や建物に火の手が迫って来た場合や、自力で避難できない場合は、111に通報してください。

避難するまでに時間がある場合は、次のことを実行しましょう:

  • スプリンクラーをオンする
  • 側溝を水で満たす
  • 火が燃え移る可能性のある薪などの材料を濡らす

時間があれば、次のことも実行するとよいでしょう:

  • 車を安全な場所に移動する
  • 軽量の屋外用品を屋内に移動する
  • 家の近くの建物の側面、デッキ、植物を濡らす
  • ペットや家畜を放牧地や耕作地に移動させる
  • 窓、ドア、通気口を閉め、ブラインドを閉める
  • ドアや窓の下の隙間を濡れタオルで塞ぐ

常に最新の情報を入手しましょう。ラジオを聴くか、Civil Defence Emergency Management Group(民間防衛緊急管理グループ)のネット情報をチェックしてください。

山火事の周辺でドローンは飛ばさないでください。ドローンは航空消防活動の妨げとなります。

Ko e laini matutaki ki Fafo
Civil Defence logo

最寄りのCivil Defence Emergency Management Group (民間防衛緊急管理グループ) を検索できます。

山火事が起こった後は

正式に安全が確認されるまで自宅に戻らないでください。近くで活動を続けている消防士がいないか確認してください。

次の理由で一部の道路が閉鎖されている可能性があります:

  • 進行中の消火活動
  • 倒木や落枝
  • 電線が切れて垂れ下がっている
  • 道路インフラの損傷

状況は急速に変化し、再び悪化する可能性があるため、常に最新の情報を入手してください。ラジオを聴くか、Civil Defence Emergency Management Group(民間防衛緊急管理グループ)のネット情報をチェックしてください。

焼けた木、地面の熱い残り火、倒れた電柱や垂れ下がった電線に注意してください。

損傷した木はすべて危険なものとして扱ってください。樹木医が確認するまで、その下を歩かないでください。

電力会社の人が確認するまで、垂れた電線は通電中として扱ってください。

山火事の後片付け

ご自宅や持ち物に煙の臭いがする場合は、換気と清掃について専門家のアドバイスを受けてください。山火事の後、煙の臭いや煙のもやが数日間残ることは珍しくありません。

片付けの際は、次のものを着用してください:

  • つま先の閉じた靴
  • 保護めがね
  • 手袋
  • マスク
  • 長ズボン

次のものを使用する前に、地元の市役所の環境衛生担当官にご相談ください:

  • 敷地内から持ち出した食品
  • 敷地内で与えていた動物用の飼料
  • 貯水タンクから飲料水として汲み上げる水

水を沸騰させても、水から難燃剤やその他の化学物質は除去されません。

災害の種類

ニュージーランドでは多くの自然災害が発生します。災害の種類に応じて、災害の発生前後に何をすべきか明確にしておきましょう。