国内各地で洪水が頻発し、多くの被害と人命の損失を引き起こす可能性があります。洪水の発生前後に何をすべきか明確にしておきましょう。

水害が起きたら | What to do in a flood

国家緊急事態管理局と民族社会省の協力によって作成された この動画シリーズは地域社会の災害対策をシナリオ別に説明し万一に備えるためのものです

この動画では水害発生時にすべきことについて説明します。

洪水の被害を抑える

お住まいの地域の洪水発生リスクを調べます。お住まいの自治体から、洪水の被害を抑えるための資源や情報を入手できるかどうかを確認しましょう。

定期的に損害保険を見直しましょう。建物・家財に保険をかけておけば、被害にあっても生活の立て直しがしやすくなります。

Ko e laini matutaki ki Loto
A house

災害は予測できませんが、災害に備えることはできます。まず、ご家庭の備えから始めましょう。本サイトでは非常時のリスクを軽減する方法や、損害保険を見直すメリットなどを紹介しています。

事前の備え

自宅や事業所への洪水リスクについて最寄りの自治体に問い合わせ、万が一の際、どのような方法で避難勧告が発令されるかなども確認しておきます。

質問事項:

  • 避難計画と避難勧告システム
  •  避難の際のペットや家畜の取扱い
  • 自宅や事業所への洪水リスクを今後どのように軽減できるか

必要な防災グッズを揃え、関係者全員で防災計画を立てます。

避難訓練を実施し、高台まで避難する経路を確認します。

洪水による潜在的な被害を抑える対策を講じ、損害保険契約に洪水被害も含まれていることを確認してください。

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Emergency supplies on some pantry shelves

非常時には3日間以上自宅から動けないこともあるため、日常の備蓄品が防災グッズとして役立ちます。必要な物資を明らかにし、防災計画を立てましょう。

発生時の対応

安全を第一に考え、リスクある行動は慎みます。水位の上昇に気付いたら、すぐ行動してください。

洪水や鉄砲水は急に発生することがあります。水位の上昇に気付いたら、避難勧告を待たずに行動してください。高台へ逃げ、洪水に近づかないでください。

洪水には近づかない

洪水の中を徒歩や自動車で突っ切ったり、泳いだりしないでください。洪水による死亡者の多くは、自動車で逃げようとしたケースです。

洪水の水には農場からの流出物、化学薬品、下水が混入していると考えてください。洪水の汚染水が体調不良の原因になることもあります。洪水後は、水に浸かった手や衣服、浸水した家屋を十分に洗浄してください。

洪水が発生する地域では

最新情報を入手するため、ラジオを聴くか、Civil Defence Emergency Management Group (民間防衛緊急管理グループ) のネット情報をチェックします。

万が一に備えて避難グッズを準備しておきましょう。緊急通報受理機関と地元の民間防衛組織の情報を確認し、お住まいの地域の避難勧告に従います。避難勧告がなくても、不安な場合は自主的に避難しましょう。

ペットは安全な場所に、家畜は高台へ移動させます。避難の際はペットも連れて行きましょう。人間にとって危険な状況はペットにとっても危険です。

必要に応じて、水道、電気、ガスを止めます。

貴重品や危険物 (電化製品や化学薬品を含む) は床面からできるだけ高い場所へ移動します。貴重品は防水容器に入れて保管しましょう。

カーテンや敷物、寝具を床から持ち上げます。

隣り近所に援助を必要としている人がいないかどうかを確認しましょう。

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Civil Defence logo

最寄りのCivil Defence Emergency Management Group (民間防衛緊急管理グループ) を検索できます。

洪水発生後

民間防衛組織と緊急通報受理機関が安全を確認した場合に限り、自宅へ戻ることができます。洪水が引いたからといって、自宅が安全とは限りません。

被害の出た地域には近づかないでください。救助や救援活動の妨げとなり、洪水の残留物によるリスクにさらされる可能性があります。

洪水発生後は地面や床が滑りやすかったり、瓶の破片や釘などのがれきが散らばっていたりする可能性があるため、足元に注意しましょう。

できる範囲で援助を必要としている人たちに手を貸しましょう。

家屋の損害

  •  自身を危険にさらしたり、家屋の損害を拡大したりする可能性のある行動を取らない。
  • 早急に損害保険会社へ連絡する。
  •  賃貸物件の場合は、家主や家財保険の会社に連絡する。
  •  被害状況を撮影しておくと保険金請求手続きが円滑に進む。

洪水後の食品安全

たとえ缶詰であっても、水に浸かった食品や飲料水は捨ててください。

汚染されていないことが確認されるまで、水道水を飲用や調理に使用しないでください。水道水は、自治体から飲料安全の指示が出されるまで、沸騰させてから飲むようにしましょう。

災害発生後の食品安全については、Ministry for Primary Industries (第一次産業省) の公式サイトをご覧ください。

洪水の後片付け

家屋と家財を清掃し、乾燥させます。浸水した家屋では、室内の空気汚染が発生する可能性があります。水に浸かった状態で2日以上たったものはカビが発生しやすくなるほか、浸水後の家屋には雑菌や昆虫が混入する可能性もあります。

カビは、喘息やアレルギー、気管支疾患の原因になります。

浸水した家屋の清掃や作業に関するご質問は、かかりつけの医師や医療専門家にご相談ください。カビが大発生した場合は、専門の清掃業者に依頼することも検討しましょう。

防護用品:

  •  認定マーク入りの防塵防毒マスク
  •  ゴーグル
  • 手袋
  •  手足をカバーする防護服
  •  丈夫で安定性のある靴

浸水後、清掃できないものは廃棄処分にします。

水に浸かった木製スプーン、プラスチック製の台所用品、哺乳瓶の乳首やおしゃぶりは、安全な洗浄方法がないため、すべて廃棄します。

金属製の鍋や台所用品は清潔な水で煮沸消毒します。

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Ministry for Primary Industries logo

食品の安全な保管方法については、Ministry for Primary Industries (第一次産業省) の公式サイトをご覧ください。

災害の種類

ニュージーランドでは多くの自然災害が発生します。災害の種類に応じて、災害の発生前後に何をすべきか明確にしておきましょう。